ノウハウ集

BtoB ECサイト構築で失敗する企業の共通点とは?LTVを最大化するCRM戦略

BtoB ECサイト構築で失敗する企業の共通点とは?LTVを最大化するCRM戦略

BtoB ECサイトの構築に取り組む企業が急増しています。それ自体は自然な流れですが、「サイトを作ったのに売上が伸びない」「結局、営業担当に頼る構造は何も変わっていない」という声を、現場でいまだによく耳にします。

多くの場合、BtoB ECはDXの文脈や新規チャネルの開拓として導入されます。しかし期待した成果が出ないまま、じわじわと社内の熱量が冷めていく——そんな経緯をたどる企業も、決して少なくないのではないでしょうか。

背景にあるのは、「ECを立ち上げれば自然に売れる」という思い込みと、構築後のCRM運用設計への意識の薄さです。BtoBの取引では、受注業務をデジタル化するだけではLTVの向上にはなかなかつながりません。ECを「受注システム」として捉えるか、顧客体験を積み重ねてLTVを最大化するための「戦略的基盤」として捉えるか。その認識の差が、じわじわと成否に影響してきます。

本記事では、BtoB EC構築で失敗しやすい3つの共通点を整理したうえで、営業依存からの脱却と顧客データ統合という根本課題への対処法をご紹介します。

1. 【課題提起】なぜ、あなたの会社のBtoB ECは「作っただけ」で終わるのか?

「Webに公開さえすれば、新規開拓も受注増も自然についてくる」——BtoB ECサイトを立ち上げる際、そんな期待を抱く担当者は少なくありません。しかし現実には、アクセスはあっても受注には至らず、気づけば営業担当が電話・メール・FAXで個別対応する日々が続いている、というケースもよく見られます。

「作っただけ」で終わりやすい企業に共通するのは、ECが「オンラインのWebカタログ」の域を出ていないことが多い点です。顧客は価格確認や在庫チェックにしか使わず、発注はアナログな手段に戻ってしまいます。その結果、業務効率化もクロスセル・アップセルも、なかなか実現しないまま時間が過ぎていきます。 一方、BtoB ECで着実に成果を出している企業を見ると、「ECをCRMの中核に据えている」という共通点が浮かび上がってきます。顧客の購買行動データを蓄積・活用する仕組みとして、ECを位置づけているのです。システム連携とデータ活用の視点があるかどうか——その差が、LTVを伸ばしやすい企業とそうでない企業の境界線になりやすいといえます。

2. 【原因分析】BtoB ECを失敗に導く「3つの共通点」

BtoB ECが成果につながりにくい背景には、共通して3つの構造的な課題が見えてきます。

1. 属人的な「営業依存」からの脱却失敗:本来ECに誘導すべき定型のリピート注文も、現場の慣習から電話やFAXで処理されてしまうことがあります。担当者が変わるたびに対応が属人化し、ECの利用率がなかなか上がらないという状況に陥りやすくなります。

2.「顧客データの分断」による機会損失:営業部門のSFA、基幹システム、ECサイト——それぞれの情報が別々のまま管理されているケースは多くあります。購買履歴とWeb上の行動データが統合されていないと、「このタイミングでフォローすれば刺さる」という判断が難しくなり、見込み客を取りこぼしやすくなってしまいます。

3.「CRM未整備」によるリピート施策の欠如:初回取引後のフォローアップ体制が整っていないと、関係は「売って終わり」で途切れがちになります。継続的なエンゲージメントが生まれにくく、単発取引の繰り返しになってしまうことも少なくありません。

いずれも、システムそのものの問題というより、導入前の運用設計や部門横断の組織体制が十分でないことから生じる構造的な課題です。ツールの選定と並行して、この点を一度振り返ってみると良いかもしれません。

3. 【解決策】成功の鍵は、EC構築とセットで行う「CRM設計」

これらの課題を乗り越えていくためには、ECサイトの構築をカートシステムの導入だけで完結させないことが大切です。上流の工程から「CRM設計」を一体で進めることが、成功への最短ルートとなります。

まず検討したいのは、システム選定の前に「誰に・いつ・どんなコミュニケーションをするか」というカスタマージャーニーを具体的に描くことです。その設計をもとにMAとCRMを連携させ、Web上の行動履歴と購買データを統合していくことで、顧客一人ひとりの状況に応じたOne to Oneのアプローチが現実的になってきます。

データが統合されると、現場の動き方も変わりやすくなります。これまで担当者の勘と経験に頼りがちだったフォローアップが、データに基づいた再現性のある施策へと変化していきます。定型のリピート発注や休眠顧客へのアプローチをECと自動化ツールに委ね、営業担当はコンサルティングや新規提案に集中できる体制を目指す。デジタルとリアルを組み合わせたこのハイブリッド体制が、BtoB ECの成果を底上げする現実的なアプローチのひとつではないでしょうか。

4. 【実践・事例】LTVを最大化するBtoB特化型CRMの活用法

BtoB領域でLTVを最大化していくには、BtoCとは異なる商習慣に対応したCRMツールの選択が重要になってきます。企業単位・部署単位での顧客管理、取引先ごとの掛け率設定請求書払いへの対応——こうした要件は、汎用のBtoC向けツールではカバーしきれないことも多くあります。

そのような課題に特化して設計されたのが「LTV-Lab for BtoB」のようなBtoB専用システムです。たとえば、一定期間購入のない休眠顧客を自動検知してメールを配信する機能や、過去の購買サイクルに基づくステップメールによるリピート促進などを、手をかけずに実行できる点が特徴のひとつといえます。

さらに、購買頻度や購入金額から優良顧客を可視化し、ロイヤルカスタマーへと育成するシナリオの構築も可能です。こうした施策を機能させる土台となるのが、顧客データの一元管理です。

データに基づいたCRM運用を継続していくことで、BtoB ECはただの受注ツールを超えた存在になっていきます。「24時間休まず動く、もう一人の営業担当」として機能し始めたとき、LTV最大化への道筋も、少しずつ見えてくるのではないでしょうか。

ご興味がある方は、下記からお問合せください。

LTV-Lab for BtoBは、ECやBtoB ECサイトに特化した顧客管理ツールです。リピート施策の改善に向けてステップメール配信やDMの郵送などが行えます。LTV-Lab for BtoBの詳細は、こちらでご案内しています。ぜひお気軽にご相談ください。