ノウハウ

リピート率だけじゃ不十分?化粧品ビジネスにおけるLTVの正しい計算方法

リピート率だけじゃ不十分?化粧品ビジネスにおけるLTVの正しい計算方法



化粧品ビジネスにおいて「リピート率」は重要な指標として広く活用されています。リピートしてくれる顧客は、企業にとっての安定した収益源であり、ブランドへの信頼の証とも言える存在です。しかし、LTV(ライフタイムバリュー)の観点から見ると、リピート率だけでは顧客の本当の価値を正確に捉えることはできません。たとえば、年に1回高額商品を購入する顧客と、毎月低単価の商品を買う顧客では、リピート率は同じでもLTVは大きく異なります。

特に定期購入モデルやクロスセル・アップセル戦略が重要となる化粧品業界では、「購入単価」「購入頻度」「継続期間」などを含めた多面的なLTVの設計が必要不可欠です。本記事では、化粧品ビジネスにおけるLTVの正しい計算方法と、よくある落とし穴、さらにその活用方法についてわかりやすく解説します。感覚ではなく、データに基づく顧客戦略を実践するための第一歩として、ぜひご活用ください。

なぜ「リピート率」だけではLTVを正確に測れないのか?

化粧品ビジネスでは、「リピート率」が顧客ロイヤルティやビジネスの安定性を示す指標としてよく使われます。しかし、LTV(顧客生涯価値)を正確に把握したい場合、リピート率だけを見ていては不十分です。なぜなら、リピート率はあくまで「再購入の有無」や「割合」を示すものであり、購入単価や購入頻度、継続期間といった重要な要素を含んでいないからです。

たとえば、同じリピート率50%の2人の顧客がいたとしても、一方は月1回1,000円の購入を継続、もう一方は年1回1万円を購入しているとすれば、そのLTVには大きな差があります。また、単発的に複数回購入してすぐ離脱する顧客もいれば、長期的に少額で継続する顧客も存在します。これらをひとくくりにして評価してしまうと、投資判断やマーケティング施策を誤るリスクが高まります。

この章では、リピート率の限界を明らかにし、なぜLTVという指標がより実践的で戦略的な判断軸となるのかを、具体例を交えて解説します。

化粧品ビジネスにおけるLTVの基本計算式と3つの要素

LTV(ライフタイムバリュー)は、「1人の顧客が生涯を通じて企業にもたらす利益」を表す重要な指標です。化粧品ビジネスにおいてLTVを正しく把握するためには、基本となる以下の3つの要素を正確に捉える必要があります。
それは、①平均購入単価、②購入頻度、③継続期間です。

基本計算式は、
LTV = 平均購入単価 × 購入頻度 × 継続期間
というシンプルなものですが、化粧品特有の購買行動を考慮することで、より現実に即した設計が可能になります。たとえば、定期購入コースの導入や、季節ごとのキャンペーンによるまとめ買い、トライアルから本商品への移行といった複雑なパターンをどう数値化するかがポイントです。

また、これらの要素はセグメントによって大きく異なるため、「平均値」だけに頼らず、顧客ごと・チャネルごとに分析する視点も重要です。この章では、LTVの基本構造とその算出法、さらに化粧品ビジネスにおける具体的な適用方法をわかりやすく解説します。

LTVの精度を高めるために押さえておきたいデータの収集と整備

LTVを正確に計算し、実際のマーケティングや事業戦略に活かすためには、前提となるデータの収集と整備が不可欠です。特に化粧品ビジネスでは、顧客の購入チャネルが複数にまたがることが多く、オンラインストア、店舗、定期通販、モール出店など、各所に分散したデータを統合する仕組みが求められます。

まず重要なのは、**顧客ごとに一意のIDを持たせる「顧客統合」**です。これにより、チャネルをまたいだ購入履歴や接触履歴を一元管理でき、個々のLTVを正確に算出できるようになります。次に、購入単価、購入頻度、継続期間、解約率、返品率などの基本データを正しく取得・更新する体制が必要です。

さらに、メール開封やLINE反応、キャンペーン参加履歴など、行動データもあわせて整備することで、より精緻なLTV分析やセグメント戦略につなげることが可能になります。この章では、LTVの精度を高めるために整備すべきデータの種類と、実務における管理・活用のポイントを具体的に解説します。

LTVを活かすための戦略設計:マーケティング・商品開発・CRMへの展開

LTVを正しく計算・分析することはゴールではなく、そこから導き出される「示唆」をいかに戦略へ落とし込むかが本質です。化粧品ビジネスでは、LTVを軸にマーケティング施策、商品開発、CRM(顧客関係管理)を設計することで、売上とブランド価値の両面を高めることが可能になります。

たとえばマーケティングでは、LTVの高い顧客セグメントに広告費を集中投下したり、リピート率の低い層に対して離脱防止のキャンペーンを設計したりと、投資対効果の高い施策が実現できます。商品開発においても、LTVの高いユーザーが求める使用感や成分をもとに新商品の企画・改善を行うことで、より“刺さる”商品提供が可能になります。

さらにCRMでは、LTVに応じた顧客ステージ(例:新規・準優良・優良)に基づくパーソナライズドなコミュニケーションを設計し、長期的な関係構築を図ることが重要です。この章では、LTVをビジネス戦略に活かすための具体的な活用方法と、その効果的な展開手法を紹介します。

定期購入/単品リピート通販向けCRM「LTV-Lab for 定期」

定期購入/単品リピート通販向けCRM「LTV-Lab for 定期」について詳しく紹介します。

LTV-Lab for 定期とは

定期購入/単品リピート通販向けCRM「LTV-Lab for 定期」は主要ECカートと標準連携し、定期商品の継続・離脱防止施策、継続分析(商品フロー分析)が可能な費用対効果の高いシステムです。さらに顧客管理から分析、自動メール配信/ステップメール配信(LINE配信も可能)、顧客の購入商品や金額、購入期間などの分析から顧客をセグメントして、最適な顧客にメール配信やステップメール配信(無制限)を行うことができます。

LTV-Lab for 定期の主な機能

特徴①:定期購入/単品リピート通販ECカート標準連携!複雑な設定なしで連携可能!
定期購入/単品リピート通販ECカートシステムと標準連携。システムに詳しくない方でもCSVファイルのカスタマイズやインポート処理の手間なく顧客データ/購買データ/商品データを取り込んで分析することが可能です。


特徴②:解約見込み顧客検知機能搭載!! 
解約見込み顧客を検知すると、自社コールセンターに通知され、即時解約阻止につなげる施策が可能。解約見込み顧客を把握すると同時にシナリオメール・ LINE配信・郵送DMも発動させる事で、いち早くお客様の定期商品離脱を防ぐ事が可能です。

特徴③:定期商品に特化した分析から多種多様な分析機能
定期商品に特化した定期フロー分析から商品軸で分析する購入フロー、商品別新規・リピート分析、クロスセル分析、また顧客軸で分析するRFM・CPM・LTV分析など多種多様な分析機能をご用意しています。さらにすべての分析項目を複雑な設定不要ですぐご利用できます。

特徴④:圧倒的な費用対効果の料金体系
どんなに高くていいツールを入れても、それに見合った収益が出なければ、費用対効果が合いません。「LTV-Lab for 定期」の価格は、初期費用が5万円、月額費用は3万円から。メールの配信通数やシナリオの設定数に上限はありません。メールもLINEも配信アドレス数によって月額料金が変わる。会員登録数や配信通数ではなく有効アドレス数での課金のため、メルマガを送れば送るほど費用対効果が良くなる料金設定です。メルマガの設定を解除した顧客がいれば、次の月には課金の人数から外れる仕様になっています。

費用対効果の高い
CRMツールをお探しでは
ありませんか?

・機能は豊富だけど価格が高い

・メール配信ごとに費用がかかる

・分析結果を施策に反映できない

上記のお悩みをお持ちの方は、これまで2,400店舗以上の支援実績のある「LTV-Lab」にお任せください。ステップメールやシナリオ配信といった成果につながったリピート施策のノウハウを標準搭載しているので、無駄な工数をかけずに効果的な施策を実施できます。費用対効果の高いCRMツールをお探しの方は、是非詳しい機能や特徴をサービスページからご覧ください。

詳しい機能を見る